子育てとMTGの記録

二児の父によるMTGの記録

子育てとMTGの記録 ~第七回 M20環境~

前回記事は下記参照

 

rttch054.hatenablog.com

 

モダンイベント参加し始めたころから少しだけ時間が戻る。

 

M20環境だ。(ロンドンマリガンが施工された時期でもある。)

基本セットはカードパワー低くなるし灯争大戦、モダホラときてそんな目玉カード早々ないだろっておもっていたんだけど、今となってはとんでもないセットだった。

 

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ホガーク禁止前で墓地対策カードがとんでもなく高額だったのだが、虚空の力戦が神聖の力戦等と一緒に再録され見事な崖を形成した。

再録以外も強力で、夏の帳、死者の原野、裏切りの工作員はスタンダードおよび下環境で禁止カードになるくらいだ。

現役のカードと言えば血王ソリンと睡蓮の原野はパイオニアで大人気のカードだし、霊気の疾風は青のサイドでよく見かけるしエルフの開墾者はレガシー需要があるとか。

 

既にモダンに漬かり気味だった私は原野シフト、シミックフラッシュ、シミックネクサスを数回プレイする程度で特に高いシングルを買わずに手持ちで遊べそうなデッキをチョイスすた。

 

M20環境のメタは最終的にケシスコンボが頭一つ抜けて原野シフト、ネクサス系のコンボ環境でコンボ成立前に殴れる吸血鬼か赤単、その下に置物触りながら殴れる緑単かグルールがいた。

ケシスコンボはローテに巻き込まれるカードが多すぎた上にモックスアンバーがかなり高額になっていたし、吸血鬼もイクサランのカード多いしでどちらも握りづらい、他のコンボはケシス相手にどうしようもないので早々にスタンダードを切り上げることにした。

後述するプロモパックと日本選手権もあってFNMだろうがなんだろうがケシスコンボまみれになっていたのでこの選択は正しかったように思う。

 

確かM20からイベント参加者にプロモパックが配布されるようになった。

全てFOILのプレミアムプロモ1パック、ノーマルプロモが数パックイベントごとに設定されており、お店の規模によるが、イベント参加者が少ない日は全員にいきわたるがそうでない日は勝ち数順で配布される、今の仕組みとそこまで変わらないはずだ。

 

ただM20で配られていたプロモパックはこの後毎シーズン配られることになるプロモパックと一味違っていた。

プレミアム、ノーマル問わず25%の確率で、

絵違いPWが1枚封入されている

 

ノーマルはともかく、プレミアムプロモは全てFOILなので刻印付とはいえ灯争大戦のパックを剥くよりもはるかに高い確率で光る天リリ、ナーセットちゃん、ニッサちゃんが手に入るのだ。

当時フリマアプリではこのプロモパックが7~8000円くらいで取引されていたのでFNMだろうがなんだろうがみんなガチで勝ちを目指していたのだ。

私は環境初期に数回プレミアムプロモを手に入れたので概ね満足してスタンから離れることができた。

 

前回記事でも書いたがM20環境中はホガークの夏とその禁止があって私は次のモダンデッキ、青白スピリットを組むための資金繰りを兼ねてカードの整理を行っていた。

実際に青白スピリットが組みあがったのはエルドレイン発売直前なのだが、それまで不要なカードをとにかく売りさばいた。

 

ローテ後も残るカードはいったん全てキープすることにした、環境がどうなるかわからないのでどんなカードも急騰する可能性を秘めている。

ローテ落ちするカードは全部手放した。

イクサラン~M19のカードだ。

ただ手元に残すものもいくつかあって、5ハゲ、アズカンタの探索、チェックランドは残した、特にハゲはモダンで既に採用されているカードだったのでこのまま青白コンで使うこともあるだろうと。

 

手放したカードで良い印象が残っているものだけ挙げると、ネクサス、ボーラスなんかは買った時以上の値段で売れた。

ネクサスは一時期モダンで使われていたのでわかるが、ボーラス当時も今も本当にイラストだけでここまでやってきているのがすごいと思う、統率者需要でもあるんだろうか。

それよりも悲しい印象の方が強く残っている。

ベナリア史、再燃するフェニックスは全盛期3000~4000円だったのに最終的に値段がつかなかった。

レインジャー、暴君、6ヴラスカ、ヴ辱も2000円以上するカード達になんの価値もなくなった。

フリマアプリで買い手がつかないからお店に持ち込んだのだが、箱の中身まるごとで2000円になりますといわれたのだ。

とにかく1BOXの中に大量のレア、神話を仕分けるのも面倒なのでぶち込んでもっていった。

ただ、環境にいたカード達だけは別分けしてわかるようにもっていったのに、どれも扱いきれないので値段つけられませんと言われた。

都会の大型店や専門店ならいざ知らず、この時は統率者需要って言葉もメジャーじゃなかった時代なので、もうほんとはいそうですかって感じで引き取ってもらった。

田舎のMTG取扱店には特価販売もなければ高額買取もないのだ。

そもそもMTG人口が他のカードより少ないから仕方ないね。

 

余談になるが所謂最近のポケカバブルの時、私も便乗してポケカを少しはじめ、パックから出た高額のイラスト違いカードを持ち込んだりしたのだが、ネットで打ち出されている高額買取って金額の半分の値段もつけてもらえなかった。

田舎に高額カード置いても買う人いないし、ネットより安く店頭に並べることできないからと。

在庫抱えるよりお店側も別の高額買取しているお店に売りに出すだけと言っていた。

 

たしかにフリマサイトで売ったり、ネット買取すればもっとちゃんとした金額になったかもしれないが、数が多すぎる。

商売しているわけではないし、本当に当時はスタンダードとモダンのパワーの乖離がすさまじかったので価値が無いのも納得してしまう。

環境で活躍したカードでも9割以上が無価値になってしまっていた。

 

後日この選択が大きな誤りとなった。

そう、パイオニアの制定なのだが、この時まだ知る由もなかった。

 

 

約1年スタンダードを追いかけてきて、資産価値のないものにどれだけお金をかけてきたのか振り返ってひどく後悔した。

子供におもちゃとか本とか買ってあげた方がはるかにましだろうて、交際費とも価値が違うし。

子供と遊ぶことがメインだからって服もGUユニクロが多くなっており、おしゃれ着はほとんど手元から消えていた。

 

世の中お金のかからない趣味ばかりじゃないし、資産として手元に残るものが正しいってわけじゃないこともわかるが、家庭内で自分だけがこんな浪費をしていい道理がない。

カードを売って買って出費を抑えながら楽しめるもんだと思っていたが、自制の利かなさと環境ごとにカードを処理する覚悟が足りなかった。

短期間でメタがぐるぐる回っているとトップメタを都度解体することもできないし、デッキを理解する前に別のデッキを握ってしまう。

 

色々あったが、自分のライフスタイルとスタンダードはひどく相性が悪いってことがよくわかった。

富豪であれば解決できたかもしれない。

 

同様にアリーナも触らなくなった。

スタンの練習程度にしか使っていなかったしラダーできるほど家の中で時間があるわけでもない。

子供が寝るまで何もできないのだ。

平日はともかく休日だからといって自由に家の中で過ごせることもない、家の中で子供のレベルに合わせた遊びを続けられるほどキャパが無いのであった。

なので休日は朝早くからお出かけをする⇒昼食を作って食べる⇒みんなでお昼寝する⇒夕飯のお買い物にでかける⇒夕飯作って食べる⇒お風呂入って寝かしつけ。

だいたい21時くらいに終わって23時には就寝の準備。この間に洗濯干しまで終わらせる。

とにもかくにも時間が足りないのだ。

 

 

こうしてモダンに金をかけ始めてしまったが売れば補填できる点がとにかく良心の呵責を軽くしてくれた。

次はエルドレイン環境とパイオニアの始まり

 

~続く~