子育てとMTGの記録

二児の父によるMTGの記録

子育てとMTGの記録 ~ 第二回 ラヴニカのギルド①~

前回記事は以下を参照

 

rttch054.hatenablog.com

 

ストアチャンピオンシップの興奮から1週間もしなかったと記憶している。

 

妻に本音を打ち明けてみた。

 

金曜夜19時からこの前のショップ、車で5分(ここ重要)のカードショップでプチ大会みたいなのがあるんですけど出てもいいですか!?(FNM出たいぜ)

 

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結論だけ言えば渋々OKが出ました。

自分の知っているFNMはスイスドロー3回戦が最大なので19時に受付スタートして早ければ21時に、遅くても22時に全て終わる感じなので実質3時間家を空けることになります。

こんなこと言うと大体怒られるかと思いますが長男が1ヵ月くらいの頃のなのでほとんど寝てるか授乳をしているかを繰り返している時期でもあり、特に夜は寝かしつけに全力を注ぐ時間なので、妻にとても頑張っていただくことでなんとかお出かけさせていただけるような状況でした。

もちろん金曜日以外は毎日料理の仕込みと家事、加えて妻に夜の自由時間を提供するため寝かしつけという名の泣いたら抱っこしながら揺らしとスクワットで肩と腕と腰をヒィヒィ言わせる作業を繰り返します。

この頃の育児ってのは同じことの繰り返しです。

※個人差はありますが、育児大変ってなってるご家庭は大体このパターンかと

授乳⇒ゲップさせるために抱っこして背中とんとんする⇒ゲロ吐いて泣く⇒着替えさせる⇒うんちでる泣く⇒オムツ替えてる最中に泣いてたからまたゲロ吐く⇒着替えさせる⇒落ち着くまで抱っこする⇒寝る⇒この隙にゲロ系の片付けする⇒ゲロしてお腹すいたからすぐ泣く⇒最初に戻る

 

お散歩に連れていくとか絵本を読み聞かせるとかそんなんずっと先のことで、とにかく抱っこと揺らし

座るとなぜか泣くので立ったまま揺らす。

眠りについたとおもってベッドに降ろすと泣くのでまた抱っこして眠ったらもう一度降ろしチャレンジ

とにかく単純作業と肉体労働で、かつ赤子の眠りの間隔はおよそ3時間周期です。

どれだけすやすや眠っていようとお腹が3時間、良くても4時間で空っぽになって泣いてしまうのです。

しかも時間のカウントは授乳の開始からなので、なんだかんだ寝たなって一息いれても実質1~2時間で育児再開です。

そして一番大事なパパの役割は、ママから赤子を離して自由な時間を提供することです。

 

と、こんな背景があるので3時間で遊んで帰って来れるってのはとても重要。

 

前回も書きましたが、この時の職場は関連企業への常駐でした。

残業は年度変わりの1日だけでほぼ発生せず定時出勤定時退社、常駐ゆえギリギリ出勤も5時ダッシュも当たり前、むしろ超ホワイトだったので始業15分前まで事務所入るな、30分でも残るなら残業つけろつけないなら帰れだったのでなんも気になりません。

5時40分とかに家について、急いで調理を開始し、6時に夕飯を食べ始める、調子がいいときは妻も協力してくれるので更に時短、そこから子供の沐浴をして妻にもお風呂入ってもらって19時少し前に家を出る。19時受付開始でいつも20分くらい猶予ある店だったのでそれで充分間に合うのでした。

 

初めてのFNM、ちなみにラヴニカのギルドのプレリ前週だったので環境としてはM19。

私はFNMを公式の紹介通りカジュアル遊びの場と思っておりました。

ほぼ初心者の私はカジュアルと競技(ガチ)にはそれなりの住み分けがあって、ストアチャンピオンシップはガチで今日はお遊び、だから自分も格安で作っちゃった赤単ゴブリンを持っていこう!

ゴブリンの鎖回しに戦長、ギャンコマ、4マナロード、ゴブリン用のマナ加速などいろいろあってまぁ腕が伴えばそこそこやれそうな格安デッキを持ち込んだのですよ

いやとにかくこいつ地上じゃほんと強いのよ地上じゃ

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ところがどっこい初戦の相手は赤黒ジャンク

環境のトップメタですね

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いやこいつら本当にえげつないんだガハハハ

プッシュに無許可の分解にチャンドラまでいるもんだから殴り合いで相手するの無理なんだわ

あれ、カジュアルってなんだ…

次のお相手はナヤカラーでオリジナルデッキなんだけどまぁ上のに加えてよく覚えていないサムトとライラが入ってとにかくカジュアルなんだけどなるほどなぁって

3戦目はByeさんって海外の方だった。

結構常連さんらしく、往年のプレイヤーらしい。接戦の末勝ちを拾えてホッとした。

 

カジュアルってイメージが違った。

環境のカードを使わないで遊びのデッキを持ち寄ったり環境にないリミテのシナジー高めたようなオリジナルデッキだったり安価デッキみたいなイメージだった。

 

この先出会うんだけど確かに思いもよらないシナジーというかコンボを実現させてくるオリジナルデッキを組んでくる人も多々いた。

でもカジュアルってそうゆうことじゃないんだなってその時初めて実感した。

当人の気持ちとルールミスや手ほどきをしてくれるかどうかの違いなんだ。

大会で使うデッキに競技もカジュアルも関係ない環境コピーだろうがオリジナルだろうがそんなもん卓についたらどっちも等価値他人がとやかく言うもんじゃないんだな。

カジュアルなら、例えば初心者相手にはカードの対象そこよりこっちがいいですよとか、効果見落としてバットリされたら巻き戻していいですよとかそうゆうお声がけもあるだろう、誘発忘れてますよとか。
競技なら素人相手だろうが相手のミスは放置して勝ちを取るだろう。終わった後にあの場面はああすればよかったんですよのアドバイスとかはあるだろうけど。

 

それからカジュアルデッキって存在を自分の中で要らない子にすることにした。

環境以外はカジュアルデッキ。

格安だろうがなんだろうがお金なのだ。

一枚300円の鎖回しだって4枚そろえば1200円。

リミテやパック剥いたりなんだりでいつの間にかカードを持っている層とは違う。

カード0から始めた自分はなんだって買うところから始めなければならないのだ。

環境を考えてカードを入れ変えられるわけじゃない、それだって都度買い足さなきゃならんのだ。

 

そしてなにより、終わった後の虚無感がすごかった。

次は白黒騎士持ってこようとかそんな気持ちじゃなくて、

お金をかけた、この3時間のために必死になった、妻に迷惑をかけた、なのにただ負けた。

これが友人同士の集まりでなら笑いながら話ながら紙遊びもできて勝ち負けなんか二の次だったろう。

他人も他人だ。初戦の人は初対面でもゲーム中や終わりに色々アドバイスしてくれて初心者であることに理解も示してくれてとても良い人だった。次の人は特になにもなかった。

もちろん善意はとてもうれしかった。でもそれとその日の結果は全くの別問題だ。

ネット対戦型のゲームをするから例えれば、一人でオンラインの野良マッチに参加してそれで負け続けたらどう思う。

仮にアドバイスしてくれたとして、それを次に活かそうありがとうの気持ちはあるかもしれないが「負けちゃったけど楽しかったな」で終われる人間がどれだけいるだろうか。

私はルナちゃんではない。

対面だろうと他人なのだ友達ではないし常連として仲間入りしたわけでもないあくまで対戦相手なのだ。

そもそもカジュアルって気持ちはどこいった自分、カジュアルだろうがなんだろうが知らない相手に負け続けることを楽しかったと思えるような人間じゃなかった。

弱いデッキはいらない、勝てなきゃ意味ない。

そもそも自分が弱いのだからデッキが弱ければ勝てるわけないだろうが。

勝ちたければ強いデッキ、強いカードを使え。

 

家に帰って妻にありのままを報告して悔しいです!と伝えたか、楽しかったよと嘘笑いしたかあまり覚えていないけど、この時すでに引き返せない気持ちになっていた。

パチンコと一緒、ここまでお金をかけたのに、ライラ、ベナリア史、アジャニを抱えてここで終われるか。

 

この日既に、ラヴニカのギルドのシングル予約が始まっていたのだ。

土地は大事、MTGもリアルも土地が大事。

ラヴニカと言えばショックランドの再録!

予約価格が出る直前の相場はどれも1000~2000円くらいしており、目玉が飛び出る思いだった。

最終的に環境中はどの色も500円~1000円で買えるようになるんだけどね、とにかく予約価格段階でもどの色も1000円以上しててびっくり。

そんな中自分が一番惹かれたカードがこれだ。

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白黒騎士じゃなくなるけど白い軽量と4マナオレリア、5マナライラで完璧じゃん!!

今もこの時も変わらないけどとにかくプレビュー期間に4~6マナ域の神話レアを見るとつっよと言ってしまう初心者あるある。

このカードがあれば〇〇デッキ組めるな!とか強化されるな!とかもう鵜呑みにしちゃう。

予約価格もかなり上だった

タージクとか2マナのやつとかボロスカラーのレアクリーチャーがいたのでその辺とショックランド、チェックランドをまとめてポチポチ!!

トロフィーが4000円したのを覚えている。次点でヴラスカ、ラルだった気がする。

弧光のフェニックスは発売初週まで500円くらいだったのだガハハハ

そしてこの時、ローテ間近だったため、翡翠光のレインジャー、ビビアンリード、殺戮の暴君がかなりお得だったのだ。理由は忘れたが決してゴルガリのためじゃない、多分鉄葉のチャンピオンとガルダは絶対次も強いとかの理由で緑単組めるパーツを買っていたのだ。

完璧に歯止めが利かなくなっている。

メルカリで買ったばかりの香水、ゲーム、スプラトゥーンのamibo、そこそこ価値ありそうなものを片っ端からお金に換えてカードに費やした。

シングルだけじゃなくてラヴニカのギルド発売日には1BOX買った。トロフィーが出たので満足していた。

 

そうしてまたもや妻にお願いする。

構築イベントが始まった初日、FNMじゃなくて平日のどこかだった。

行かせてください19時から22時には終わりますので!と

この時妻はもう諦めて好きにしてくださいって感じになってた。

こうしてこれよりほぼ毎週、FNMと構築イベント、週に2回出かけることがデフォになった。

なし崩し的に行くことが当たり前みたいなことになっていたがやはり出かける直前は毎回申し訳なさでそわそわしたものだ。

 

とにかくボロスアグロ気味ミッドレンジを引っ提げて行った。

プレリ期間中にネットにレシピがあったやつを多少アレンジしたもので、大体考えることは一緒なんだなぁって、オレリア強いと思った人が作ったデッキ。

 

ラヴニカのギルド環境は本当にMTGスタン人口のピークだと思ったそれより前あんまり知らんけどイクサランはひどかったっていうし。

20人以上の参加者が所狭しと押し込められていた。

そしてまさかの初戦がミラーマッチでびっくりしたがやはりこのデッキ戦えるのだな!ってそしてミラーなら先手取られてるから負けでは?って思ったが実力も違うしでも2ゲーム目とれたしやっぱり先手ゲーでは?って思いながら負けた。

 

2戦目はよく覚えていないけどボロスカラーの何かだった。ドミナリアのカーン出されてアド稼がれ続けて負けた。

この時カーンは4000円くらいしていた、テフェリーの次にお高いカード。

予約段階で1万円いくところだったらしいが笑わせてくれるぜ。

 

3戦目は覚えていないけどカードパワーが違うなと思いながら戦ったし勝って当然だなとおもった記憶がある。

環境初期だから何が強いとか弱いとかはっきりしない時期なのにとにかくデッキ全体の値段やカードの価格で強弱を判断する初心者丸出し感がすごい

 

1勝できて満足とはいかないが一旦溜飲は下がった。

 

ここからこのボロスカラーを使いこんでいくか!!

となるのかと思いきやそうはならないんだよこれが!なんでだよ!!

 

 

ラヴニカ環境が幕開けてここからブレーキがどこかに吹っ飛んでしまうのだった。

 

~続く~