子育てとMTGの記録

二児の父によるMTGの記録

子育てとMTGの記録 ~第三回 ラヴニカのギルド②~

前回は下記を参照

 

rttch054.hatenablog.com

 

 

ボロスカラーで辛くも1勝をあげ、一旦溜飲を下げるも次に出てきた欲望は

勝ちたい

え、1勝できたではないか、よかったじゃないか。

ではなかった、真に厄介な性格なのだ。

ボロスでの1勝はあくまでFNMの赤単ゴブリンで全敗した悔しさを洗い流すもの、次の勝ちたいは、もう本当に、ただ楽しくて勝利の喜びで自分を満たしたいそれだけ。

 

とにかくこの頃おかしかった頭が。

私は仕事、妻は育児休暇、仕事に影響が出ないように夜12時以降は寝てていいと妻に助けていただいていた。

それでもぐっすり眠るなんてことはできず、泣き声がすれば一緒に目を覚まし、うんちの横漏れやゲロの処理が発生すれば奮闘することも少なくなかった。

まともに眠れない日々が続くってものすごいストレス。

常に頭がもやもやするし家にいるより職場にいる方が気が楽だったりする。

家では妻に自由時間を提供すると言っても妻側も毎日そこまでしなくていいよゲームでもしてていいよって気使ってくれたりしたけど、なんだか意地になってしまったりして本当にダメな時期だった。

MTGで勝ちたい、MTGをしたい、イベント行かない日は他の事なんでもやるからとにかくMTG行かせてくれ!って

ここまでくると勝つことにしか興味がなくなる、じゃないと時間もお金もなんもかんもが無駄だったことを証明してしまうから。

しかも時間はMTGの練習にかけた時間ではなくて、MTGをやるために家事育児等を詰め込んだ時間。

後悔はお金と時間をかけるほどに膨らんでいく。

ギャンブルと変わらん引くに引けない状況。

 

余談だが、先日SNSで見かけたMTG界隈で名のある人の投稿で

「引くに引けなくなってMTG続けるしかなくなったおじ達はどれくらいの割合でいるのだろうかアンケートとってみたい」的な内容。

下環境向けのカードの値段がどうとかこうとかで界隈がざわついていた時のアレだったので皮肉も込めているんだろうなって思った。

でもこの投稿を見て、かつての自分と金額的には比べもんにならないけど、それでもその時の生活基準考えたら引くに引けないくらい金を費やしている。

一ヶ月で使う金額ではない。

 

ボロスで参戦した翌週、ゴルガリミッドレンジで平日イベントに参加している自分がいた。

なんでそうなるの?

実はこの時、ラヴニカのギルド発売に先駆けMTGアリーナのベータ版がリリースされており、ベータと言えど後の製品版となんら変わらない対戦が行える環境にあった。

そう、発売1週間後と言えど環境の解明はものすごい速さで進んでいたのだ。

ゴルガリミッドレンジが板

マナクリから探検クリーチャーでクロックも馬鹿にならんしライフゲインの量がすごいやつおるしでとにかくミッドレンジとして隙がなかった。

4マナのヴラスカ、5マナのビビアン、6マナのヴラスカとPWの質も高かったしお値段も高かった。

でも勝ちきれなかった、ミッドレンジデッキってなんだかんだで一番難しいと思う。

戦績は1-2だった。

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そしてその週のFNMでは…このハゲを使っていた。

ジェスカイコントロールだ。

ただしハゲは2枚だけと不完全な形で。

そらそうよ無理があるでしょうが…0-3だった。

妥協したからだ。

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それから約一カ月、ゴルガリミッドレンジとジェスカイコンを順番に使い分け、その時の主流の形に併せて追加で殺戮の暴君やビビアン、ハゲを買い増したりメタに合わせて

なんやかんや散財した。

1-2だったり0-3を繰り返す日々だったがこの一カ月で3-0を達成することがあった。

ジェスカイコンで全勝できたのだ。

初めてこの時達成感に包まれた。

当時のざっくりの記憶だが、主要パーツだけで

【ゴルガリ

レインジャー:2000円

破滅を囁く者:2000円

殺戮の暴君:2000円

ビビアン:3000円

ヴラスカ:3000円

 

【ジェスカイコン】

セトル:2000円

ライラ:3000円

再燃するやつ:4000円

ハゲ:5000円

 

くらいだった気が、もちろんショックランドは4積なのでジェスカイコンは蒸気孔と鋳造所で8枚体制だ

 

3-0するまでこれだけ費やした、もちろん妻に内緒で。

カードが毎日のように郵送されてくるから隠すことなどできないのだが値段については一切聞かれなかった。

買いすぎだろと言われることはあっても常識の範囲で遊んでいるのだと思いますからあまりうるさく言いませんよと。

 

泣くしかない。

週2回と言えど夜に3時間も家をあけて育児を押し付けるのだ、昼間の育児で疲弊しているであろうに…仕事している自分がどれだけ昼間楽している事か。

ただこの頃、子供が2カ月になったくらいであろうか、イベントに行ってる間の時間、落ち着いて寝ていることが多くなって以前ほど苦労することが減っていた模様。

だからか、育児に関する罪悪感がほとんどなくなってイベントに行くことへの申し訳なさは薄れていた。

ただ、黙って散財していることがいつまでも後ろめたかったのだが、やめられないのである。

勝利の飢えが満たされてようやく楽しみ始めることができるようになってきたのだ、負けてもやめられないが勝ってもやめられないのである。

ギャンブル依存と根本が一緒。

ゴルガリミッドレンジ、ジェスカイコン、イゼットフェニックスが環境上位ですぐ下に白単、赤単あたりが待ち構えているとても良い環境だった。

モダンでもイゼットフェニックスが環境トップにいた時期なのでフェニックスも4000円くらいしたはず、流石に買わなかった。

 

だが家でも練習だとか言ってアリーナ課金も始めて紙と同じデッキを組んで回したりしていた。

どこからそんな金が沸いて出てくるのか知らんが、そのあとも1、2回くらい3-0できてとてもいい気分だった。

 

そんなこんなでラヴニカのギルド環境も終盤に差し掛かるころ、新居の引き渡しと引っ越しが行われた。

環境の終わりが近づくとスタンダードのイベント参加人数もグッと少なくなる。

20人超えだった平日夜のイベントも4人しか集まらないとかザラ。

むしろイベント横目に集まった人でモダンのフリプ始めるとかそんな感じだった。

自分も新居の片付けとか年末年始ってこともあって次の環境までオフシーズンに入ることにした。

 

次はラヴニカの献身環境

 

ここでもまた、馬鹿なことをする。

 

~続く~